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感想 「3月のライオン」島田さんについて考える

19話見ました。島田さん、いいキャラですね~。「3月のライオン」って温かい人であふれてますね。

最近アニメでは島田さんをメインに話が進んでいます。するとどうでしょう。二階堂いいなと思っていたのが、島田さんもいいじゃん、と思うようになってきます。思考回路が単純な私は羽海野さんに操られっぱなしです。

そもそも島田さんの初登場はひどいものでした。獅子王戦トーナメントで桐山は次の対戦相手が島田さん、そして島田さんに勝てば後藤と対局という展開を向かえていました。ところが桐山は、対戦相手の棋譜を集めて研究をするかと思えば明らかに後藤の棋譜を多く集めているのです。後藤は確かに強い。そして姉・香子のこともあり絶対に勝ちたい相手でもあります。その意識が強すぎて桐山にとって島田さんは完全にモブキャラ扱いでした。しかし蓋をあけてみると桐山は島田さんに惨敗。島田さんの方が階級は上なので当たり前の結果です。桐山は己の青さに赤面するのです。

いかにもモブっぽい、そして影の薄そうな顔をしている島田さんですが、彼の人となりを知るにつれて好きになっていきます。それはなぜでしょうか。


3月のライオン」は桐山の一人称で語られます。つまり桐山の見たものが「3月のライオン」という世界を作る全てとなるのです。桐山は当時、後藤との対局に勝つことばかりを臨んでいました。島田さんは桐山にとって通過点でしかなかったのです。そしてあの目立たない風貌は桐山にその思いを加速させます。なので島田さんの初登場が地味だったのは桐山の心情をそのまま映したものだったのです。桐山の視野が狭かったのですね。そして研究会に加わり島田さんや二階堂、重田と付き合っていくうちに視野がどんどん広がり、私たち視聴者もそれを体験します。島田さんがモブっぽいのはきっとこのためなのだと私は思います。自分にとって何でもなかったことが、全てを変えるきっかけになる。ちょっと大げさかもしれませんが桐山にとって島田さんとの出会いはそういうものでした。

物語の構成としても、桐山を成長させる点でも島田さんの登場は革新的なものです。そうした重要な役割を、どちらかというと地味な島田さんが勤めるという展開がいっそう島田さんへの思いを強くさせるのだと思います。「3月のライオン」は話が進むにつれていい味がしみだしてくるという素晴らしい作品ですね。漫画読みたくなってきた。

今まであのかわいらしい絵柄からは思いもしなかったのですが、羽海野さんはなかなかの戦略家だったのですね。
そしてなかなかのサディズムな考えをお持ちな方ではないかと勝手に想像します。単なる思い付きのためこの点については言及しません。